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ちびまる子ちゃん 2010年1月10日(日)

(まる子)『ちびまる子ちゃん』はことしで20周年。さあ 今から始まるよ!
(さきこ)ごちそうさまいってきます。あん 待ってよ お姉ちゃんいってきます…。
(すみれ)忘れ物ない?あっ そうだ年賀状 持ってかなきゃ。
(ヒロシ)年賀状?何で そんな物 持ってくんだ?うん 誰が一番たくさんもらえるか競争する約束しちゃってさ。
(すみれ)んっ?
(藤木)さくら。
(永沢)君 年賀状持ってきただろうね。持ってきたけど…。ねえ やっぱりやめない? 競争。えっ どうしてだい?年賀状って 何枚もらえるかじゃないと思うんだ。一枚一枚に 書いてくれた人の心がこもってるんだからさ。
(たまえ)まるちゃんいいこと言うね。あっ いや アハハ…。
実は お母さんたちに言われたことの受け売りである
《年賀状っていうのは何枚もらえるかじゃないんだよ》
(おばあちゃん)《一枚一枚に相手の心が こもっておるんじゃ》いまさら何だよ君 少ししかもらえなかったからそんなこと言いだしたんじゃないのかい。そんなんじゃないよ。じゃあ 見せてみろよ。いいよ。ほれ。えっ…。ずいぶん もらったんだね。僕は15枚さ。うっ…。永沢 あんたも さっさと出しなよ。えっ… そっ そうだ勝負をつけるのは3日後にしようじゃないか。え〜 3日後? 何で わざわざ。かっ 考えてみたら まだこれから届くかもしれないだろ。それも そうだね。うっ… しょうがないね。
(永沢)12・13・14・15…。チッ。 藤木君と同じなんて…。藤木君と同じくらい友達が少ないみたいじゃないか。何とかしなきゃ。
翌日
(永沢)小杉君。
(小杉)えっ?何だい 永沢。食い物でもくれんのか?チッ。 僕は君に年賀状 出したのに君は まだ出してくれてないだろ。そうだっけ? 悪い悪い。正月の ごちそう食うのに忙しくてすっかり忘れてたよ。そんじゃ 明けまして…。
(永沢)言わなくていいから早く出してくれよ。若林君。
(若林)えっ?永沢 みんなに催促して回ってる。うん。
翌日
おはよう たまちゃん。おはよう まるちゃん。
(永沢)いよいよ あしただな。永沢君 何か自信ありそうだな。ありゃ ひょっとして結構もらったのかもしれないね。
(永沢)ヘッ フフフン。
(藤木)んっ…。のぞくなよ。
(藤木)うっ…。のっ のぞいてなんか…。
(永沢)ふう… フン。
(藤木)えいっと… よいしょ。藤木。うわっ!なっ 何だ さくらか。何やってんの? んっ?あっ 年賀状を出した人とくれた人が書いてあるよ。
(藤木)17・18・19・20。何だ 20枚か フン 勝ったね。
(藤木)えっ え〜…。
(藤木)17・18・19…。ハァ… 僕が びりか。《ほら 僕の方が多い》《藤木君 やっぱり君は友達が少ないんだな》うっ うう…。・
(ブレーキ音)
(藤木)んっ?
(藤木)あっ…。あ〜 来た! 僕あての年賀状だ。やった〜 これで20枚だ!永沢君と同じだ!こっ これは…。
そして いよいよ勝負の日
(さきこ)ごちそうさまいってきます。あん 待ってよ お姉ちゃん。あれ あれ?
(友蔵)どうしたんじゃ まる子。味付けのりがくっついて はがれないんだよ。もう 急いでるのに…。さっさと食べないと 遅刻するよ。いってきます…。
(3人)16・17・18・19。
(永沢・まる子)20。21・22・23・24・25!やった 勝ったあたしが一番だ〜い!やった やった!《競争やめようって言ったまるちゃんに 感動したわたしって いったい…》ねっ 言ったとおりでしょ。あんたたちよりは もらえるって。んっ… フン!んっ?言ったとおりだろ藤木君よりは もらえるって。藤木君 やっぱり君は友達が少ないんだな。
(藤木)んっ…。
(笹山)藤木君!
(藤木)あっ さっ 笹山さん。
(笹山)年賀状 ありがとう。わたしの届いた?
(藤木)うん。ごめんね出すの遅くなっちゃって。おかしいね。何が?さっき数えたとき藤木が もらった年賀状の中に笹山さんからのなんかなかったと思うけど。そういえば男子からの ばっかりだったかも。何で入れなかったんだろう。笹山さんのを入れれば永沢に負けなかったのに…。日直のとき わたし先生に図工の時間に描いた絵をみんなに返すように言われて。
(笑い声)
(笹山)《あっ!》
(児童たち)《ごめんなさい》
(笹山)《大変…》
(藤木・笹山)《あっ!》《あっ…》
(藤木・笹山)《あっ…》《ああ…》わたしが謝るって言ったんだけど藤木君僕が悪いんだから僕が謝るって絵を落としたのは わたしだって言わなかったの。
(まる子・たまえ)へえ〜。
(笹山)《永沢君の絵のことわたしが悪かったのに ごめんね》そっか これ 永沢に読まれたらまずいと思ったのか。
(藤木)うっ うん。いいとこあるじゃん いつもひきょうだって言われてるけど今日の あんたは全然ひきょうじゃないよ。うん ちょっとカッコイイかも。そっ そうかな。でも 残念だったねホントは同じ枚数だったのに。うん。 あんた 悔しくないの?永沢に大きな顔されてさ。そりゃあ…。う〜ん 何か いい方法ないかな。そうだ 味付けのり!えっ?
(藤木)味付けのり?何で もう一度やらなきゃならないんだよ。もう 勝負は ついたんだろ。まあまあ。
(3人)17・18…。
(藤木)19と20。藤木君 君 19枚だろ。
(藤木)うっ うう…。いや 20枚だよ。えっ?ほら。絵の具か何かがくっついちゃっててさっきは2枚なのに1枚って数えちゃったんだってさ。ねっ 藤木。うっ うん。本当かな 藤木君。いつもより 唇が青いよ。
(藤木)うっ…。もしかして僕に負けたのが悔しくて自分で書いたんじゃないのかい?あっ!そんなこと しないよ…。
(永沢)ふ〜ん。
(藤木・まる子)あっ…。
(3人)《あ〜!》あっ! よく見てそれは藤木の字じゃないでしょ!
(永沢)う〜ん…。 あっ!20対20で永沢と藤木は引き分けだね。
(永沢)んっ…。
(藤木)やっ やっぱり僕たち気が合うんだね 永沢君。
(永沢)う〜… フン!
(藤木)あっ 永沢君!
(まる子・たまえ)ハァ…。 フフフ。んっ?あ〜あ 置いてっちゃったよ。んっ?アハハハハ…。あの2人 ちゃんと年賀状 出し合ってたんだね。えっ ホントだ。ねっ?
(まる子・たまえ)アハハハハ…。
(藤木)待ってくれよ 永沢君!
何だ かんだ言っても永沢と藤木はやっぱり 友達なのであった
んっ?
(女性)きっと来ると思うんだ。
(女性)ホント?
(女性たち)フフフフ…。
(男性)えっ そうかい?似合ってるよ。わあ〜 奇麗だね。うわ〜。ただいま。お母さん あのね外に いっぱい着物の人がいたよ。あの人たちもう一回 お正月でもやるのかな?えっ? や〜ね今日は成人式でしょ。えっ?成人式というのはのう二十歳になった若人に今日から君たちも大人だおめでとう 頑張れとお祝いをする日じゃよ。
(さきこ)二十歳って20歳のことだからね。それくらい 知ってるよ。
(すみれ)これお母さんの成人式の写真よ。
(さきこ)うわ〜 奇麗!お〜 べっぴんさんじゃ。
(すみれ)ウフフ。ホントお母さんも なかなかじゃん。ねえ 成人式って どんなだった?楽しかった?着物の着付けとか美容院とかばたばた 忙しかったけどでも 懐かしい友達に会えたりしてね楽しかったわ。へえ〜。それで ウフフフ 成人式の後に何人かで出掛けて 乾杯したのよカクテルで。えっ それって お酒だよね?へえ〜 おいしいの?うん 甘くて 酸っぱくてお店には ろうそくが揺れててああ わたしはもう大人なんだわって思ったわ。うわ〜 ロマンチック。ねえ お姉ちゃんは何したい?大人になったら。えっ そうだな…。あっ おしゃれな街を東京とか横浜でもいいねそこを すっごくおしゃれして歩きたいな。え〜 歩くだけ?あんた 夢ないね。なっ 何よ あんたは どうなのよ。えっ あたし? う〜ん そうだあたし 何か 動物を飼いたいな。大人の責任で立派に 面倒 見るよ。いいでしょ お母さん。そうね まあ 大人になればね。エヘヘヘ たくさんの動物と一緒に暮らすんだ。犬でしょ 猫でしょあと オウムとか九官鳥とか。とにかく たくさん飼いたいね。お〜 そりゃにぎやかで楽しそうじゃのう。で あたしが帰ってくるとさ…。《ただいま》
(動物たち)《おかえり まるちゃんおかえり》《お〜 よしよし。さあ お昼寝しましょう》エヘヘヘ。こたつより あったかいよ〜。あんた それ 本気で言ってるの?えっ まっ まあねでも まだ ずっと 先のことだよ。お母さんも まる子ぐらいのときはずっと先だと思ってたけどあっという間だったって気もするわね。あっという間って あんた早く日曜日になんないかなって思っても なかなかこないし早く読みたい漫画の発売日だってホント 全然こないのにあっという間に大人になって成人式なんて おかしいよ。ホホホ。 それが時間の不思議というものかもね。時間の不思議?時間というのは 時と場合によって感じる長さが違うそうだよ。感じる長さ? 何それ?例えば お正月。 来るまではまだか まだかと長いのにいざ来てしまうと終わるのは あっという間じゃろ?うん そうだね。確かに 読書とか編み物とか好きなことをしてると普段より短く感じるかも。ご飯ができるのを待つ時間は長いがみんなで わいわい 食べる時間はあっという間じゃからのう。楽しい時間はホント 早いですよね。そのとおり。んっ? ということは…。じ〜…。まる子の成人式もこりゃ 本当にあっという間…。そっ そんなの嫌じゃわしは もっと まる子と遊びたい。まる子だって おじいちゃんとずっと ずっと 遊びたいよ!まる子や!おじいちゃん!
(まる子・友蔵)うう…。成人式までずっと こんな調子なのかね…。フフフ…。
(ヒロシ)まる子の成人式だ?うん お父さん どう思う?まだ まだ?それとも あっという間?そんなもん どっちでもいいだろ。え〜 はっきりしてよ。してよ。はっきりしないもんははっきりしなくてよし!
(まる子・友蔵)え〜。どっちにしろ 大人にはなるんだ。それによ二十歳になったところでそんな いいことだけが待ってるとは限らねえぜ。えっ そうなの お母さん?そっ そんなことないわよ。もう お父さん…。う〜ん まあたばこは吸えるようになるか。チェッ もう ねえや。まあ いっか トイレ トイレ。もう。でも 珍しいねたばこ いいなんて。最近 節約してるみたいなのよ。
(さきこ・まる子)へえ〜。
翌日
うん わたしも 昨日 見たよ振り袖の人 奇麗だった。エヘヘ。 これ どうかな。お母さんの写真 見て描いたんだ。わあ〜 すごく奇麗だね。あっ そうだ わたしも お母さんに写真 見せてもらおうかな。うん そうしなよ。あっ あたしもいい?色々 見てみたいんだ フフ。
(たまえの母)はい お待たせ。わあ〜 奇麗だね。ホントたまちゃんの お母さん奇麗だよ。
(たまえの母)ウフフフ。この日はね着物に合うようにお化粧もしてもらったのよ。へえ〜 いいな。 うん振り袖と ばっちり合ってるよ。まるちゃん 振り袖に夢中だね。
(たまえの母)これも見る?わあ〜。どうしたの それ?前に お父さんが買ってきたのよ。お父さん 節約して振り袖貯金を始めるって張り切ってたわよ。まったく 気が早いでしょ?へえ〜 節約か。 あっ…。《そういえばうちの お父さんも節約してたね》《あれって もしかして…》はい これで どうでしょう。あら とっても すてき。はい とってもすてきでございます お客さま。エヘヘヘヘ…。でも これ ホントにいいの?勝手に使っちゃって。んっ?う〜ん すぐに返せば大丈夫だよ。そっかじゃあ 次は たまちゃんね。そっか たまちゃんは二十歳になったら旅行がしたいんだ。うん いろんな国に行ってみたいんだ。あっ 途中で 花輪君に会うかもね。隣に みぎわさんがいたりして。ねえ その旅行あたしも行っていい?うん 一緒に行こう。2人の方が 絶対 楽しいよ。うん。 よし まずは どこに行く?う〜ん…あっ フランスは どうかな?お〜 フランスか。じゃあ おしゃれしておいしい お菓子と コーヒーだね。コーヒーは ブラックかな。オ〜ホッホッホ もちろんよ。あたしたち 二十歳なのよ。ねえ フランスの次は?え〜っと… アルプスは?いいね。ヤッホ〜 ホホホッホ〜!あっ あたし アフリカのジャングルにも行きたいな。うん ちょっと怖いけど面白そう。そして 最後は…。う〜ん。あっ!
(まる子・たまえ)南の島!えっ? アハハハハ…。
(穂波)ただいま。あら おかえりなさい。早かったのね。ああ 仕事が早く終わってね。・
(まる子・たまえ)ハハハハハ…。
(穂波)んっ?ああ まるちゃんが来てるのよ。おっ そうかい。・奇麗だよね。・
(たまえ)まあ これが わたし?・もう ホントお奇麗ですよ お客さま。・
(笑い声)たまえの笑い声。あ〜 仕事の疲れが吹っ飛ぶな。さあ 撮るぞ。たまえ まるちゃん。
(たまえ・まる子)うわっ!
(シャッター音)
(たまえの母)はいまるちゃんも できた。ありがとう おばさん。今日だけ 特別よ。ごめんなさい勝手に使っちゃって。はいはい もういいわよ。はい お嬢さん方 撮りますよ。
(笑い声)
(シャッター音)
(すみれ)まあお化粧して写真まで?うん。 特別にってたまちゃんの お母さんがやってくれたんだ。エヘヘヘヘ。
(キャスター)昨日の成人式の日清水市内で3名の新成人が急性アルコール中毒で病院へ運ばれました。3人は…。
(おばあちゃん)困ったもんだね。ったくよ酒の飲み方も知らねえくせに無茶しやがって。 酒が泣いてるぜ。それに比べて お父さんは偉いね。何だよ 気持ち悪いな。だって お酒の飲み方 知ってるし。まあな。たばこ減らして節約してるし。はあ?何で そんなこと知ってんだよ。まあ いいじゃん 頑張ってね。ありゃあ もう やめたよ。えっ?
(ヒロシ)もう これ買ったからな。ヘヘヘ いいだろ。これで 大物 釣り上げるぞ。そっ そんな…。ハァ…。
数日後
二十歳って感じじゃないね。
(たまえ)うん普通の服だったしね。2人ともかわいく撮れてるじゃない。でも 全然 成人式っぽくないね。うん ちょっと残念だな。大丈夫よ。 本当の成人式になればお化粧して 振り袖 着てすてきな写真が撮れるから。だって 2人は これからどんどん奇麗になるのよ。
(まる子・たまえ)えっ? わあ〜!あ〜あ早く成人式にならないかな。あたしは あんまり早くこない方がいいかな。えっ まるちゃん どうして?うん…。《大丈夫 振り袖 ちゃんと用意してあげるから》《成人式まではまだまだ 時間あるわよ》とにかく あっという間に成人式になっちゃうと困るんだ。ふ〜ん。じゃあ ゆっくり大人になろう。うん そうしよう。
果たして 成人式まであっという間か ゆっくりか
それは分からないけれど ずっとたまちゃんと一緒にいたい
そう思う まる子なのであった
最近 町内を騒がしているせっけん泥棒。何でも 怪人二十面相みたいに素早く奪っていくんだって。でも あたしの最高に幸せな時間は誰にも奪えないよ。あの寒い朝の ぬくぬくだけはね。次回の『ちびまる子ちゃん』は…。

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  • 2010/01/29 10:29 PM
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