クローズアップ現代「“3月9日”卒業ソングに託す思い」 2010年03月09日(火)
♪「流れる季節の真ん中で」♪「ふと日の長さを感じます」♪「花咲くを待つ喜びを」♪「分かち合えるのであれば」♪「それは幸せ」♪「この先も 隣で」♪「そっと微笑んで」♪「瞳を閉じれば あなたが」♪「まぶたのうらにいることで」♪「どれほど強く」♪「なれたでしょう」♪「あなたにとって私も」♪「そうでありたい」♪「ラーラララ…」♪〜
こんばんはクローズアップ現代です。学生時代の思い出とりわけ卒業式という節目の日は大人になっても印象深く残るものです。3月は卒業シーズン。先週、全国の多くの高校で卒業式が行われました。その卒業式で歌われる歌といえばかつては「蛍の光」や「仰げば尊し」でしたが今、最も人気があるのは冒頭でお聴きいただきましたロックバンド、レミオロメンの「3月9日」です。松任谷由実さんの「卒業写真」や海援隊の「贈る言葉」を抑えて4年連続で1位になりました。この「3月9日」の歌詞ですけれども、「新たな世界の入り口に立ち気づいたことは1人じゃないってこと」「上手くいかぬこともあるけれど天を仰げばそれさえ小さくて」「この先も隣でそっと微笑んで」など、誰かが支えてくれているという温かいメッセージが込められていましてこうしたメッセージが旅立っていく高校生たちの共感を集めていると見られています。卒業生たちを取り巻く状況ですけれども去年末のデータになりますが、高校生の就職内定率は前の年を下回る74.8%と4人に1人が卒業しても就職先が見つかっていません。経済的理由から進学をあきらめたのに働く先が見つからない。社会に大きく飛び出していこうという入り口のところで受け入れ先が見つからない。今夜ご覧いただきますのは社会的状況から未来への一歩を踏み出すことができない若者たちとそうした若者たちを懸命に支えようとしている大人たちの姿です。
香川県にあるこの高校では3年前から、毎年卒業式で「3月9日」を歌ってきました。旅立つ卒業生たち。この曲の歌詞に共感が広がっています。
「瞳を閉じれば…」のとこがやっぱり、今までの3年間の思い出がどんどん頭の中に駆け巡って。
家族とか友達とか、今まで支えてくれた先生とかいろんな支えがあったからこそ今の自分がいるんだなっていうのがすごく実感できる。
「3月9日」に思いを託す若者たち。その背景には厳しい現実があります。製造業の町、静岡県浜松市にある浜松東高校です。卒業まであと1か月に迫った進路指導室には就職試験を受けた生徒が次々と訪れていました。就職希望の3年生は121人。うち40人近くがこの時期になっても就職が決まっていません。スズキやヤマハなど大手メーカーを抱える地元。しかし長引く景気低迷によって新入社員の採用を大幅に減らす企業が相次いでいます。就職が決まらない生徒の一人村松幸香さん。製造業を希望していた村松さんは地元の会社を受けましたが不採用でした。社会に自分の居場所はないのではないか?不安な日々を送っていました。
どうした?
就職に悩む村松さんを支えてきた教師がいます。進路指導室の縣亨弘教諭です。この日村松さんは製造業をあきらめ、求人が多い介護の仕事を探したいと相談にきました。
うちの生徒で1名興味があるという生徒が出てまいりましてですねまだ応募ができるかどうかは…。
いくつもの介護施設から1件を探し出した縣先生。見学に行くように勧めました。
もし行く気になったらまず見学から。
はい、わかりました。ありがとうございます。
正社員としてきちんと入社をする、仕事に就くっていう一番のチャンスは高校を卒業するときなんですね。1回しかない高校卒業時なんでなんとかしてあげたいなとは思いますよね。
縣先生が見つけてくれた介護施設を訪れた村松さん。介護の現場を目にするのは初めてのことでした。
おはようございます。
お願いします。
この施設では70人のお年寄りのケアを行っています。職員は食事から入浴の世話まで休みなく働いていました。現実を目の当たりにした村松さん。人事の担当者からは介護の現場で働く心構えを問われました。就職したい一心で思いついた介護の仕事。迷った末、村松さんが訪れたのは縣先生のもとでした。
なんか厳しいこと言われた?
ああ、言われましたね。
なんて言われたの?
まあ、軽い気持ちであれするなとかそんな感じですかね。
軽い気持ちで来てもらっちゃ困るって?
はい。あと、やるからには5年続けてほしいとか言われて。
ほほぉ、5年?5年はいてほしいってか?
はい。
どう?それで自分どう?
それでも受けたいです。
受けたい?よっしゃ。まあそれで、これでやっと一歩前へ進めるな。頑張っていきましょう。
介護施設の試験を受けた村松さん。履歴書には、お年寄りに笑顔で喜んでもらえるような仕事がしたい。介護の仕事にかける思いをつづっていました。
生徒の呼び出しをします。35組の村松、大至急職員室の後藤のところまで来てください。
結果ですか?もう来たんですか?
おれの顔見てみろ。
内定の通知でした。周りに支えられてつかみ取った内定です。
長かったですね、ちょっとね。あの子は。ちょっと。大丈夫だと思ってたんですけど心配なところがあったんで。まあ、それでも本当によかったです。
学校だけでなく、地域全体で若者を支えようという動きもあります。宮城県の石巻市です。高齢化が進み若者が少なくなったこの町で今年度かぎりでの閉校が決まった飯野川高校です。最後の生徒は3年生45人。うち就職を希望するのは31人です。全員が笑顔で卒業できるのか。生徒たちの働き口の確保に動いたのは地域の人々でした。地元の海産物を販売する社員10人のこの会社は生徒の採用を決めました。
やっぱり今の時代どこの会社さんでも厳しいと思いますのでやっぱりその若者を助ける意味助けるというと大げさになりますが一番に地域貢献というのが一番大きいと思いますね、ええ。
卒業式を5日後に控えたこの日。この会社で働くことが決まった生徒と先生があいさつにやって来ました。社長みずからが出迎えました。これまで3つの会社を受けながらも採用にいたらなかった松川仁さん。卒業直前に進路を決めることができました。
とてもうれしいと思ってます。一日も早く一人前な社会人になりたいと思っています。
支援の輪は自営業の人たちにも広がっています。葬儀会社を経営している土田太一さんです。土田さんは飯野川高校の卒業生。これまで人を雇ったことはありませんでしたが後輩たちの苦労を聞き採用に踏み切りました。土田さんの会社に採用されたのが高橋裕さんです。それまで建設業や製造業の仕事に就きたいと4社に応募したものの採用されませんでした。落ちるたび自信を失っていった高橋さん。そのころ書道の授業でこんな文字を書いていました。
これです。
「難しい」という文字。
もうだめだと思ってるときがいっぱいあってもういいやと思ったときもありましたね。
就職が決まらず自分を責めることもあったという高橋さん。思いもかけず声をかけてくれたのが葬儀会社を経営する土田さんでした。♪「流れる季節の真ん中で」♪「ふと日の長さを感じます」♪「せわしく過ぎる日々の中に」♪「私とあなたで夢を描く」♪「3月の風に想いをのせて」♪「桜のつぼみは」♪「春へとつづきます」♪「新たな世界の入口に立ち」♪「気づいたことは」♪「1人じゃないってこと」♪「瞳を閉じれば あなたが」♪「まぶたのうらにいることで」♪「どれほど強く」♪「なれたでしょう」♪「あなたにとって私も」♪「そうでありたい」♪「青い空は凛と澄んで」♪「羊雲は静かに揺れる」♪「花咲くを待つ喜びを」♪「分かち合えるのであれば」♪「それは幸せ」♪「この先も 隣で」♪「そっと微笑んで」♪「瞳を閉じれば あなたが」♪「まぶたのうらにいることで」♪「どれほど強く」♪「なれたでしょう」♪「あなたにとって私も」♪「そうでありたい」
今夜はスタジオに作家のあさのあつこさんにお越しいただいています。小説、バッテリーで少年たちのぶつかり合い、ふれ合いを描いて、世代を超えた読者の支持を集めていらっしゃいます。卒業式というと、未来への一歩、希望ということもできるかと思うんですけれども、就職先がギリギリで見つかった人、まだ見つからない人。こういう非常に困難な状況の中で、直面している自分たちの状況に向かっている高校生たち、どのようにご覧になられますか?
そうですね、やっぱりなんか卒業式っていう言葉から連想すると、やっぱり多少の不安と大きな希望だと思うのですけれど、なんだか今のやっぱり高校生たちにとって、卒業式はタイムリミットというか、もうあと1か月しかない、あと1週間しかない、もうあしたしかない。卒業式を、卒業式までは高校生だけれども、就職が決まらなければ卒業式以降は本当に居場所がないんじゃないかっていう、なんだかとてもこう、悲しいっていうか、さみしいっていうか、本当に厳しい状況になっているんだなっていう、もう卒業式自体っていうものが変わってきているというようなそんな感じがいたしました。
本当に1年前だったらこんなはずじゃなかったという思いも口にしていましたけれども、まあ、本来18歳というと、迷ってもいい余裕があるはずですよね。
そうですよ。
今、タイムリミットとおっしゃいましたけれど、それを考えると、あまりにも状況は厳しい。
そうですね、本来やっぱり若い人たちって、迷うからこそ若者だと思うんですね。いろんなとこにぶつかって挫折して、またそこから立ち上がってっていう、ゆっくりじっくり時間をかけて自分の未来、だからつまり自分の、何に向いているか、どんな仕事をしたいか、どんなものであるかというのを考えて、そして仕事というものをつかみ取っていくっていう、それが若者の仕事って本来あるはずなんですが、その憂慮というか、期間が今まるでない。ともかくあの仕事を見つけなければという。
そうですよね。非常にだから厳しい中で今、VTRに出てきた村松さんや高橋さんや松川さん、支えてくれる人に巡り会って見つけたっていう表情。ご覧になってちょっとホッとしますよね。
そうですね。やっぱりこんなにいい笑顔がやっぱり世界にはあるんだと私は思ったんですけれども、本当に困難はすごく困難な状況で、思うのですけれども、でもそういう状況だからこそ、わかることがあるっていう、自分をやっぱり誰かが支えてくれる人がいるとか、1人ではないっていうの、やっぱり言葉づらだけではとても美しいんですけれども、それをたぶん彼ら、彼女たちっていうのは実感、本物の感じとして獲得したと思うんですね。そのうえの笑顔っていう、やっと手に入れた、みんなに支えられてやっと手に入れたこの仕事っていう、あの笑顔はやっぱり私は希望と呼んでいいなというふうに思うのですけれど。
早速仕事に向かっていた表情を見るとね、よかったですよね。
たぶん、皆さんにとってあの仕事ってかけがえのないものだろうなっていう、とても大切なものだろうなと思うんですけれども。
本当に卒業式の歌としては誰かがそばにいる、誰かが支えてくれるということを聴きたいという、この心もようというのは、なんでしょう、大人たちももしかして聴きたい歌かもしれないですよね。
そうですね。
今のこの状況の中では。
自分はやっぱり1人ではなくて、まぶたを閉じたら誰かがいて、その人のために、その人がいてくれたからこそ、強くなれた、そして今度は私がそういうものでありたい、誰かを支える者でありたいっていう、本当にある意味、前向きな気持ちっていうの、なんかやっぱりこういう状況だからこそ獲得できたっていうか、例えば時代がものすごくスムーズに流れてて、自分が次はそんなに悩まなくても苦しまなくてもあっさりこう、手に入れられるものであったら仕事っていうものが、たぶんそんなふうには思わなかったと。言葉では本当にお世話になりましたって言っても、わからなかったと思うんですね。でも今出てこられた方々というのは本当に自分たちが誰かに支えられているっていう思いをしっかりと身につけて、次は支えられる大人になるのかなっていうふうには思いました。あの先生とか、社長さんたちみたいに、いろんなところで今度は誰かを支えられる、本当の意味での本当の大人、たぶんなっていけるんだろうなとは思って。
本当にだからそういう意味ではもっともっと多くの土田さんや佐藤さんがそこらじゅうに現れてくれたらいいなと。
そうですね。
大人たちがむしろ…。
そうですね、高校で、あるいは地域で子どもたちを支えられる大人たちがいっぱいいるということは、やっぱりその地域もすごく活性化というか、若者の力をやっぱりとどめれることだと思うので、やっぱりそういう人たちがいっぱい出てきて、若者たちを支え、あるいは支える大人たちになっていくっていうのはこれからの課題、課題っていうか、なってほしいなっていうふうには思いますね。「クローズアップ現代」を お伝えしました
こんばんはクローズアップ現代です。学生時代の思い出とりわけ卒業式という節目の日は大人になっても印象深く残るものです。3月は卒業シーズン。先週、全国の多くの高校で卒業式が行われました。その卒業式で歌われる歌といえばかつては「蛍の光」や「仰げば尊し」でしたが今、最も人気があるのは冒頭でお聴きいただきましたロックバンド、レミオロメンの「3月9日」です。松任谷由実さんの「卒業写真」や海援隊の「贈る言葉」を抑えて4年連続で1位になりました。この「3月9日」の歌詞ですけれども、「新たな世界の入り口に立ち気づいたことは1人じゃないってこと」「上手くいかぬこともあるけれど天を仰げばそれさえ小さくて」「この先も隣でそっと微笑んで」など、誰かが支えてくれているという温かいメッセージが込められていましてこうしたメッセージが旅立っていく高校生たちの共感を集めていると見られています。卒業生たちを取り巻く状況ですけれども去年末のデータになりますが、高校生の就職内定率は前の年を下回る74.8%と4人に1人が卒業しても就職先が見つかっていません。経済的理由から進学をあきらめたのに働く先が見つからない。社会に大きく飛び出していこうという入り口のところで受け入れ先が見つからない。今夜ご覧いただきますのは社会的状況から未来への一歩を踏み出すことができない若者たちとそうした若者たちを懸命に支えようとしている大人たちの姿です。
香川県にあるこの高校では3年前から、毎年卒業式で「3月9日」を歌ってきました。旅立つ卒業生たち。この曲の歌詞に共感が広がっています。
「瞳を閉じれば…」のとこがやっぱり、今までの3年間の思い出がどんどん頭の中に駆け巡って。
家族とか友達とか、今まで支えてくれた先生とかいろんな支えがあったからこそ今の自分がいるんだなっていうのがすごく実感できる。
「3月9日」に思いを託す若者たち。その背景には厳しい現実があります。製造業の町、静岡県浜松市にある浜松東高校です。卒業まであと1か月に迫った進路指導室には就職試験を受けた生徒が次々と訪れていました。就職希望の3年生は121人。うち40人近くがこの時期になっても就職が決まっていません。スズキやヤマハなど大手メーカーを抱える地元。しかし長引く景気低迷によって新入社員の採用を大幅に減らす企業が相次いでいます。就職が決まらない生徒の一人村松幸香さん。製造業を希望していた村松さんは地元の会社を受けましたが不採用でした。社会に自分の居場所はないのではないか?不安な日々を送っていました。
どうした?
就職に悩む村松さんを支えてきた教師がいます。進路指導室の縣亨弘教諭です。この日村松さんは製造業をあきらめ、求人が多い介護の仕事を探したいと相談にきました。
うちの生徒で1名興味があるという生徒が出てまいりましてですねまだ応募ができるかどうかは…。
いくつもの介護施設から1件を探し出した縣先生。見学に行くように勧めました。
もし行く気になったらまず見学から。
はい、わかりました。ありがとうございます。
正社員としてきちんと入社をする、仕事に就くっていう一番のチャンスは高校を卒業するときなんですね。1回しかない高校卒業時なんでなんとかしてあげたいなとは思いますよね。
縣先生が見つけてくれた介護施設を訪れた村松さん。介護の現場を目にするのは初めてのことでした。
おはようございます。
お願いします。
この施設では70人のお年寄りのケアを行っています。職員は食事から入浴の世話まで休みなく働いていました。現実を目の当たりにした村松さん。人事の担当者からは介護の現場で働く心構えを問われました。就職したい一心で思いついた介護の仕事。迷った末、村松さんが訪れたのは縣先生のもとでした。
なんか厳しいこと言われた?
ああ、言われましたね。
なんて言われたの?
まあ、軽い気持ちであれするなとかそんな感じですかね。
軽い気持ちで来てもらっちゃ困るって?
はい。あと、やるからには5年続けてほしいとか言われて。
ほほぉ、5年?5年はいてほしいってか?
はい。
どう?それで自分どう?
それでも受けたいです。
受けたい?よっしゃ。まあそれで、これでやっと一歩前へ進めるな。頑張っていきましょう。
介護施設の試験を受けた村松さん。履歴書には、お年寄りに笑顔で喜んでもらえるような仕事がしたい。介護の仕事にかける思いをつづっていました。
生徒の呼び出しをします。35組の村松、大至急職員室の後藤のところまで来てください。
結果ですか?もう来たんですか?
おれの顔見てみろ。
内定の通知でした。周りに支えられてつかみ取った内定です。
長かったですね、ちょっとね。あの子は。ちょっと。大丈夫だと思ってたんですけど心配なところがあったんで。まあ、それでも本当によかったです。
学校だけでなく、地域全体で若者を支えようという動きもあります。宮城県の石巻市です。高齢化が進み若者が少なくなったこの町で今年度かぎりでの閉校が決まった飯野川高校です。最後の生徒は3年生45人。うち就職を希望するのは31人です。全員が笑顔で卒業できるのか。生徒たちの働き口の確保に動いたのは地域の人々でした。地元の海産物を販売する社員10人のこの会社は生徒の採用を決めました。
やっぱり今の時代どこの会社さんでも厳しいと思いますのでやっぱりその若者を助ける意味助けるというと大げさになりますが一番に地域貢献というのが一番大きいと思いますね、ええ。
卒業式を5日後に控えたこの日。この会社で働くことが決まった生徒と先生があいさつにやって来ました。社長みずからが出迎えました。これまで3つの会社を受けながらも採用にいたらなかった松川仁さん。卒業直前に進路を決めることができました。
とてもうれしいと思ってます。一日も早く一人前な社会人になりたいと思っています。
支援の輪は自営業の人たちにも広がっています。葬儀会社を経営している土田太一さんです。土田さんは飯野川高校の卒業生。これまで人を雇ったことはありませんでしたが後輩たちの苦労を聞き採用に踏み切りました。土田さんの会社に採用されたのが高橋裕さんです。それまで建設業や製造業の仕事に就きたいと4社に応募したものの採用されませんでした。落ちるたび自信を失っていった高橋さん。そのころ書道の授業でこんな文字を書いていました。
これです。
「難しい」という文字。
もうだめだと思ってるときがいっぱいあってもういいやと思ったときもありましたね。
就職が決まらず自分を責めることもあったという高橋さん。思いもかけず声をかけてくれたのが葬儀会社を経営する土田さんでした。♪「流れる季節の真ん中で」♪「ふと日の長さを感じます」♪「せわしく過ぎる日々の中に」♪「私とあなたで夢を描く」♪「3月の風に想いをのせて」♪「桜のつぼみは」♪「春へとつづきます」♪「新たな世界の入口に立ち」♪「気づいたことは」♪「1人じゃないってこと」♪「瞳を閉じれば あなたが」♪「まぶたのうらにいることで」♪「どれほど強く」♪「なれたでしょう」♪「あなたにとって私も」♪「そうでありたい」♪「青い空は凛と澄んで」♪「羊雲は静かに揺れる」♪「花咲くを待つ喜びを」♪「分かち合えるのであれば」♪「それは幸せ」♪「この先も 隣で」♪「そっと微笑んで」♪「瞳を閉じれば あなたが」♪「まぶたのうらにいることで」♪「どれほど強く」♪「なれたでしょう」♪「あなたにとって私も」♪「そうでありたい」
今夜はスタジオに作家のあさのあつこさんにお越しいただいています。小説、バッテリーで少年たちのぶつかり合い、ふれ合いを描いて、世代を超えた読者の支持を集めていらっしゃいます。卒業式というと、未来への一歩、希望ということもできるかと思うんですけれども、就職先がギリギリで見つかった人、まだ見つからない人。こういう非常に困難な状況の中で、直面している自分たちの状況に向かっている高校生たち、どのようにご覧になられますか?
そうですね、やっぱりなんか卒業式っていう言葉から連想すると、やっぱり多少の不安と大きな希望だと思うのですけれど、なんだか今のやっぱり高校生たちにとって、卒業式はタイムリミットというか、もうあと1か月しかない、あと1週間しかない、もうあしたしかない。卒業式を、卒業式までは高校生だけれども、就職が決まらなければ卒業式以降は本当に居場所がないんじゃないかっていう、なんだかとてもこう、悲しいっていうか、さみしいっていうか、本当に厳しい状況になっているんだなっていう、もう卒業式自体っていうものが変わってきているというようなそんな感じがいたしました。
本当に1年前だったらこんなはずじゃなかったという思いも口にしていましたけれども、まあ、本来18歳というと、迷ってもいい余裕があるはずですよね。
そうですよ。
今、タイムリミットとおっしゃいましたけれど、それを考えると、あまりにも状況は厳しい。
そうですね、本来やっぱり若い人たちって、迷うからこそ若者だと思うんですね。いろんなとこにぶつかって挫折して、またそこから立ち上がってっていう、ゆっくりじっくり時間をかけて自分の未来、だからつまり自分の、何に向いているか、どんな仕事をしたいか、どんなものであるかというのを考えて、そして仕事というものをつかみ取っていくっていう、それが若者の仕事って本来あるはずなんですが、その憂慮というか、期間が今まるでない。ともかくあの仕事を見つけなければという。
そうですよね。非常にだから厳しい中で今、VTRに出てきた村松さんや高橋さんや松川さん、支えてくれる人に巡り会って見つけたっていう表情。ご覧になってちょっとホッとしますよね。
そうですね。やっぱりこんなにいい笑顔がやっぱり世界にはあるんだと私は思ったんですけれども、本当に困難はすごく困難な状況で、思うのですけれども、でもそういう状況だからこそ、わかることがあるっていう、自分をやっぱり誰かが支えてくれる人がいるとか、1人ではないっていうの、やっぱり言葉づらだけではとても美しいんですけれども、それをたぶん彼ら、彼女たちっていうのは実感、本物の感じとして獲得したと思うんですね。そのうえの笑顔っていう、やっと手に入れた、みんなに支えられてやっと手に入れたこの仕事っていう、あの笑顔はやっぱり私は希望と呼んでいいなというふうに思うのですけれど。
早速仕事に向かっていた表情を見るとね、よかったですよね。
たぶん、皆さんにとってあの仕事ってかけがえのないものだろうなっていう、とても大切なものだろうなと思うんですけれども。
本当に卒業式の歌としては誰かがそばにいる、誰かが支えてくれるということを聴きたいという、この心もようというのは、なんでしょう、大人たちももしかして聴きたい歌かもしれないですよね。
そうですね。
今のこの状況の中では。
自分はやっぱり1人ではなくて、まぶたを閉じたら誰かがいて、その人のために、その人がいてくれたからこそ、強くなれた、そして今度は私がそういうものでありたい、誰かを支える者でありたいっていう、本当にある意味、前向きな気持ちっていうの、なんかやっぱりこういう状況だからこそ獲得できたっていうか、例えば時代がものすごくスムーズに流れてて、自分が次はそんなに悩まなくても苦しまなくてもあっさりこう、手に入れられるものであったら仕事っていうものが、たぶんそんなふうには思わなかったと。言葉では本当にお世話になりましたって言っても、わからなかったと思うんですね。でも今出てこられた方々というのは本当に自分たちが誰かに支えられているっていう思いをしっかりと身につけて、次は支えられる大人になるのかなっていうふうには思いました。あの先生とか、社長さんたちみたいに、いろんなところで今度は誰かを支えられる、本当の意味での本当の大人、たぶんなっていけるんだろうなとは思って。
本当にだからそういう意味ではもっともっと多くの土田さんや佐藤さんがそこらじゅうに現れてくれたらいいなと。
そうですね。
大人たちがむしろ…。
そうですね、高校で、あるいは地域で子どもたちを支えられる大人たちがいっぱいいるということは、やっぱりその地域もすごく活性化というか、若者の力をやっぱりとどめれることだと思うので、やっぱりそういう人たちがいっぱい出てきて、若者たちを支え、あるいは支える大人たちになっていくっていうのはこれからの課題、課題っていうか、なってほしいなっていうふうには思いますね。「クローズアップ現代」を お伝えしました
- 2010.03.16 Tuesday
- ドキュメンタリー
- 23:31
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- by ccfuller




